2018年7月1日 徳之島トライアスロンに参加してきました!
第五話です。
第一話はこちら→トライアスロンin徳之島①
第四話はこちら→トライアスロン徳之島④
続き
歩いた。
しかし上り坂だけである。
走らなくても
太ももがストレッチされるような大股歩き
の方が足も回復出来て有効である。
スピードもさして変わらない。
さすが私。
英断である。
回復しながら、スピードがほぼ変わらない
これ以上の選択肢があるだろうか?
いや、ない。
平坦になればもちろん走る。
しかし、色んな人に追い抜かれる事はあれど
誰かを追い抜くことが無くなった。
心底情けない。
しかし、島民は変わらずの応援をしてくれる。
頑張るしかない。
ラン8キロくらい走ったところだろうか。
島民の幼稚園児や小学生も
沿道で応援してくれてるんだが、
子供たちは一様にハイタッチを求めてくる。
疲れた身としては、
沿道まで寄って行きハイタッチ
も中々シンドイのである。
とても嬉しいんですよ!
応援はとても嬉しいんです。
そんな中、幼稚園生だろうか?
座ったままハイタッチを求めてくる子
が居たのである。
応援してくれて
とても嬉しい。
かわいい。
元気が出る。
そして純粋な子供のハイタッチを
断る訳にはいかない。
座った子供にハイタッチ。
ハイタッチと言えども
私も少し屈むようにしなければ届かない。
パチンッ
少し屈み気味でハイタッチした時である。
ビキィッ
あーーっw
完全に太もも痛めたわwww
しかし、
元々痛かった所が
とても痛くなっただけである。
無問題。
子供に罪はない。
自分が我慢するだけだ。
頑張れ自分。
上り坂を歩き、
平坦になると走り。を続けていると、
沿道から
「あと少し!頑張れ!!」
と声がかかるようになってきた。
「あと少し!あと9キロ!!」
・・・
9キロって、あと少しって言っていいの?w
後半の9キロは長いw
それくらいの距離になると、
上り坂で走ってる人の方が珍しいくらいになってくる。
走れてる人はもっと先を行ってるであろうし
低レベルな人が残ってるので
必然と歩く人が増える。
そんな中、
上り坂を軽快な足音で登ってくる人がいた。
チームで出てる人か?
(チーム参加の場合、
競技ごとに交代で出てるため、
最後のランだけ出てる人は元気な可能性がある。)
チラッとその人を見た。
ん?
アーーーーーーーーッ!!!???
その情けない体型・・・
尿漏れやんけ!!!!
なんでや!?
俺をバイクで抜いたやんけ!!?
トランジションでゆっくり休んでたんか?
気付かない内にトランジションで
私が抜き返してたのか。
まさかここで出会うとはな。
(後で分かった事だが、
トランジションエリアでマッサージしてもらえたらしい)
尿漏れと分かったところで、
尿漏れの元気な足取りに付いていく元気はない。
・・・めちゃくちゃ速い。
この人・・・凄い。。。
尿漏れ・・・
尿漏れ先輩・・・
抜かれて数百メートル行った所で
ドリンクエリアが現れた。
尿漏れ先輩が
ゆっくり飲み物やスイカを食べている
私が近付いてきた所で
尿漏れ先輩がスタート。
私はサッと補給を済ませ、
追い付こうとする。
ドリンクエリアの先が上り坂だった為、
皆歩いていた。
尿漏れ先輩も歩いていた。
これはチャンス。
せめて!
せめて!!
ゼッケンナンバーを教えてください
尿漏れ先輩!
ランの時は、
ゼッケンナンバーを前に付ける決まりになっている。
追い抜いて振り向かないと
ナンバーが見えないのである。
私は力を振り絞り、
足が攣るか攣らないかのギリギリのラインで
尿漏れ先輩に追いつこうとする。
追い付いてきた!
後3メートル!!
その瞬間である。
尿漏れ先輩が走り出す。
嘘だろ?
嘘だと言ってくれよ尿漏れ先輩。
軽快な足取りで走り出す尿漏れ先輩。
もう
もう行ってしまわれるのですね
尿漏れ先輩
その後、意気消沈したまま走っていると
沿道の応援の人に
ここから下り坂だよ!
と教えてもらいホッとする。
ホッとしたのは束の間。
もう下り坂も耐えられないのである。
なんなら体重かかる分上り坂よりキツイ。
くそう。頑張れ足。
私は平坦と下り坂では歩かない男である

これは別日撮影したものだが、
こんな道を一歩一歩進む。
(曇りで申し訳ない)
先が見えず意外とキツイ。
とあるドリンクエリアに着く。
前を行くランナーがボランティアの人に
「あと何キロですか?」
と尋ねていた。
「後5キロですよ!頑張ってください!」
よし、後5キロ
後5キロなら頑張れる。
補給をし、走り出す私。
体感的に1キロ走ったであろうか
残り5キロ
と書かれた看板が出てくる。
え?
1キロ前で5キロって言われたのに
・・・
その看板を見た私は
歩いた。
歩いたよ。


画像:HUNTER×HUNTER
脱落はしてませんが、
ほんとこんな気持ちでしたよ。
そして、そこは狭い道で
応援の方が居ない場所だったため
ほぼ全員が歩いてましたw
今まで応援の力で走れていたのか、
見られてるから頑張っていたのか。
5キロの罠に心が折られたか。。。
しかし、走らなければ。
また再度走り出す。
急な下り坂が現れた。
走り・・・続けられない。
足がガクガクなって
自分の体重を支えられないのである。
仕方ない。
下りも歩こう。。
平坦だけ走れば良い。
看板ショックで歩いてしまったのは
もちろんノーカウント。
下りを歩いていたその時・・・
土踏まずが攣り始めた。
運動部だった方は経験があると思う。
親指が勝手に曲がり始めるのである。
そのまま曲がり切ったら完全に攣ってしまう。
靴の中なので伸ばすに伸ばせない。
1歩踏み出すたびに指が勝手に曲がる。
危ない。
そして、ドリンクエリアで
毎回水を浴び過ぎたせいで
靴が濡れており、
両足にマメが出来たようだ。
擦れて痛い。
下り坂が終わったので走り始める。
未だ太ももは攣りそうである。
そして土踏まずもあぶない。
マメも痛い。
歩いた。
そう。
平坦でも歩いた。
上り、下り、平坦。
歩きコンプリート。
どんどん抜かれる。
もう参加者の中で最下位に近いんじゃないか?
と思ってガチで焦り絶望。
残り3キロ。
太ももは相変わらずギリギリの攻防だが、
土踏まずは治ってきたので
再度走り始める。
マメごときは我慢。
普段なら3キロなんて大したことない。
何より、最下位付近だとしたら
私のせいで道路封鎖しており
迷惑をかけてる可能性がある。
走れ。
・・・走れっ。
また広い道で島民の応援も増えてくる。
私の前を走る人達に
頑張れー!
と声を掛けてる人も私には
ダイジョブか?
って声を掛けてくる。
恥ずかしいw
早くゴールしたい。
残り1キロ。
不思議なものでゴールが見えてくると
痛いなりにも足取りが軽くなってくる。
少しペースを上げ、
なんとか
ゴール!!!!
エピローグ
日焼けしました

元々かなり色黒です。
日焼け止め塗ってたのに
4~5時間でここまで焼けちゃいました
結局、尿漏れ先輩を見つけることは出来ず。
私の順位はなんだかんだで
全体の真ん中より上でした。
最下位付近だと思ったのは
被害妄想だった模様。
友達は私より50位くらい上で
一度も歩かなかったそう。
今回スイムが中止になった為、
上半身が元気で海の波も落ち着いてたので、
トライアスロンウェアのまま
友達と泳ぎに行きました。
他にもトライアスロン出場者が
ちょこちょこ泳ぎに来てましたw

天候悪いので
熱帯魚は1~2匹しか見付けられませんでした。
最後盛り上がりに欠けてしまいましたが、
ここまで読んでいただきありがとうございました!
です。ます。口調と、である。口調
もごっちゃになってるしw
申し訳ございませんw
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第四話はこちら→トライアスロン徳之島④
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